♪　富士北麓にまろやかに響き渡る音楽の調べ　♪

 ６月２６日（月）に、中学部Ⅱコースで音楽の校外学習へ行ってきました。御協力くださったのは、富士吉田市にあります「銘楽堂」さんです。昨年に引き続き２回目となります。プロのピアニスト望月恭子先生、打楽器奏者山本晶子先生が、みんなのためにプログラムを組んでくださいました。

 演奏は、軽快なピアノの伴奏に合わせ、豪快かつ繊細なばちさばきでシロフォンを奏でる『剣の舞』からスタート。２曲目は一転、艶やかで優雅な『白鳥』でした。その後も、たくさんの打楽器を紹介していただき、みんな目がキラキラ。あの楽器に触りたい、この楽器を鳴らしてみたい…と、思わず身体が前のめりになる人も見られました。音楽で扱っている曲をリクエストさせていただきましたが、授業の曲からバージョンアップした『きらきら星変奏曲』に合わせ、みんなで鈴を一緒に奏でたり、『新時代』に合わせ、みんなでカスタネットを鳴らしたり。「いろいろな鳴らし方でいいんだよ～。」と、山本先生が楽しく教えてくださいました。また、『カルメン』での本格的なカスタネット演奏や、ショパンの『雨だれ』のピアノ演奏に合わせたチャイムたちの音色など、本当に様々な音を聴かせていただきました。中でも、一番驚いたのは、お鍋や蓋、しゃもじやまな板、果ては洗濯板まで登場しての『キッチンビート』。なんと、山本先生は早着替えでエプロンまで着けての『おもちゃの兵隊の行進曲』を披露してくださいました。今回も、多種多様な曲を奏でてくださり、更に合間にはお話を入れてくださる充実ぶり。いつも聴いている曲が、先生方のシロフォンやピアノから、キラキラあふれてくる様子を、それぞれがそれぞれの受け取り方で、満喫した時間となりました。ハッとしたり、眼を瞠（みは）ったり、逆に瞑（つむ）って聴き入ったりと、みんなの一瞬一瞬で変わる表情に、本当に「音を楽しむ」様子が伝わってきました。

 コンサート終了後もたくさんの楽器に触らせていただき、30分も楽しんでしまいました。秋にはまた、学校を訪れての音楽会が予定されています。望月先生、山本先生と、再会を誓って帰路につきました。

 会場となった「銘楽堂」は、富士北麓を拠点に芸術文化の振興を図っている施設で、世界的名器ベヒシュタインを備えた最高級ピアノサロンでもあります。演奏家、サロン共に超高級を味わうことのできる、なんとも贅沢な１時間となりました。

https://meigakudo.com/

ふじざくら支援学校中学部Aクラスのための

DUO　CONCERT

《演目一覧》

◎きらきら星～鈴を鳴らしてみよう
◎雨だれ

◎新時代

・剣の舞
・白鳥
・楽器紹介
・前奏曲～カルメンより
・天国と地獄

・おもちゃの兵隊の行進曲（キッチンビート）

・道化師のギャロップ
（◎印　本校リクエスト曲）

アンコール
・山梨県立ふじざくら支援学校　校歌