2020年10月1日カテゴリー:

10月1日は『お月見給食』でした

 10月1日は十五夜です。十五夜とは旧暦(古い暦)8月15日の夜のことで、この日の満月は一年で一番きれいだと言われており、「中秋の名月」と呼ばれています。満月は毎月のようにあるのですが、特にこの時季の満月が美しいのは、空気が澄んでいるからだとか見える角度がちょうどよいからだとも言われています。
 この日の夜はお月見をして団子やススキを飾ります。この風習は中国の唐の時代に日本に伝わったと言われています。団子は農業の豊作や感謝の気持ちを表し、ススキは切り口が鋭いことから邪悪なものを退治して健康でいられるよう願ったようです。
 この日のメニューでは栗ご飯やサツマイモ入りのみそ汁で秋の味覚を、ハンバーグやゼリーでうさぎを表現しました。
うさぎと言えば、月でうさぎが餅つきをしているという話を聞いたことがある人は多いかと思います。月うさぎの由来には諸説ありますが、ここでは最もポピュラーな仏教説話を基にしたお話をご紹介します。
「昔、あるところにうさぎときつねとさるがいました。ある日、3匹は食べ物を乞う老人と出会います。3匹は老人のために食べ物を集めることにしました。
さるときつねは食べ物をとってきましたが、うさぎは努力の甲斐なく何も持ってくることができませんでした。そこでうさぎは、『私を食べてください』といって火中に飛び込んだのです。
この老人の正体は、帝釈天(たいしゃくてん)という神様でした。帝釈天は、そんなうさぎを哀れみ、月の中によみがえらせて、皆の手本にしたそうです。」
 忙しい日々の中でゆったりと月を眺めることは、実はとてもぜいたくなことかもしれません。だからこそ、時には月を眺めてみませんか。
《10月の特別メニュー》
お月見給食(写真①)
・みそ汁(写真③)
・うさぎハンバーグ(写真④)
・野菜サラダ
・月見ゼリー(写真⑤⑥)